漢方治療エビデンスレポート
日本東洋医学会EBM委員会エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース
21.
その他
文献
今 里 真, 甲 斐 俊 吉, 小 泉 浩 一, ほ か. 注 腸 前 処 置 に お け る 芍 薬 甘 草 湯 の 使 用 効 果.
Therapeutic Research 1997; 18: S505-10. MOL, MOL-Lib
今里真, 甲斐俊吉, 小泉浩一, ほか. 注腸前処置における芍薬甘草湯の使用効果. 漢方医学
1998; 22: 87-92.
1. 目的
芍薬甘草湯の注腸前処置の苦痛・愁訴に対する有効性の評価 2. 研究デザイン
ランダム化比較試験 (RCT) 3. セッティング
1総合病院 4. 参加者
注腸X 線検査を希望して来院した患者60名 5. 介入
Arm 1: SK群: Brown変法+検査前日夕食前、眠前、当日朝にツムラ芍薬甘草湯エキス
顆粒2.5gを服用、30名
Arm 2: Control群: Brown変法、30名 6. 主なアウトカム評価項目
自覚症状 (アンケート方式) 7. 主な結果
SK群とControl群で、自覚症状はそれぞれ、前夜からの腹痛: さほどでもない96.7%、
46.7%、前夜からの睡眠: 普段どおり86.7%、6.7%、来院の際のつらさ: 問題なかった
90%、66.7%、前回との比較: 前回より楽66.7%、0%であった。排便回数はSK群では
当日0-6時の回数が抑制された。 8. 結論
芍薬甘草湯は注腸検査の前処置に伴う苦痛を軽減させる。 9. 漢方的考察
なし
10. 論文中の安全性評価
記載なし。ただ、SK群は検査自体にも悪影響はみられず、バリウム付着はむしろ良好 と報告されている。
11. Abstractorのコメント
多数例でRCTを施行し芍薬甘草湯の注腸検査の前処置に伴う苦痛に対する効果を評価 しえたことは賞賛に価する。自覚症状を数値化し 2 群間比較を詳細にするとさらにエ ビデンスを理解しやすくなると考えられる。
12. Abstractor and date
小暮敏明 2008.8.8, 2010.6.1, 2012.12.31